2026-08-31

計画的偶発性理論とは?偶然をキャリアに活かす5つの行動特性

当時僕が所属していた組織は異動がつきものだった。3〜4年で転々としていたけれど、行き先は希望の部署もあれば、全く希望していなかった部署もある。

希望していた部署だけど、行ってみたらなんだか思っていたものと違っていたり、人間関係が悪かったりすることもある。

希望していない部署だけど、行ってみたら学べることも多くて充実したり、人間関係はとても良かったり。

いわゆる“配属ガチャ”なるものが、組織においては多分にあることを実感している。
そうなるともうガチャは偶然の産物なのだから、出た結果をどう捉え、どう活かすかというしかない(どうしても適応できないなら辞める、という選択肢もあるが)。

そうして降ってきた偶然を、どう活かしていくか。そんなことを考えてみる。

1.キャリアの8割が偶然

心理学者ジョン・D・クランボルツは、キャリアの8割は「偶然の出来事」で決まると述べた。前述した職場の異動についてもそうであろう。そしてこれは運まかせの話じゃなく、チャンスに変える力のことを指している。偶然与えられた場所で、どう生きるか。本や映画のタイトルで言えば「君たちはどう生きるか」とも言えよう。

2. 「計画的偶発性理論」

クランボルツは、偶然を味方にするために必要な5つの行動特性を挙げている。
1. 好奇心 ― 新しいことに関心を持つ
2. 持続性 ― すぐに結果が出なくても続ける
3. 柔軟性 ― 予定外を受け入れる
4. 楽観性 ― どうにかなると思える心
5. 冒険心 ― リスクを恐れず一歩踏み出す

どうやらこの5つを育てていくと、偶然はただの”ラッキー”ではなく、“自分で呼び寄せる現象”になっていくらしい。これらの指針に沿って考えてみると、偶然を楽しむヒントになるかもしれない。

前述の職場での異動を例にすると、新たな業務に対する「1.好奇心」を持つ、わからない、辛いと思いながらもとりあえず続けてみる「2.持続性」、思ってもみない異動もそうだし、業務上のアクシデントも受け入れてみる「3.柔軟性」、そのアクシデントも”まぁなんとかなるだろう、これまでどうにかなってきたんだし”、と気楽に考える「4.柔軟性」、そして新たな業務も、そこでの挑戦を思い切ってやってみる「5.冒険心」。

これらクランボルツの提唱する5つの原則を意識して目の前の業務に臨んでいけば、きっと得られるものがある、はず…….!!!!

3. 偶然が道をつくる瞬間

きっとこれまで生きてきて「偶然から始まったこと」って、振り返ってみると意外とあるような気がしている。参加した研修会で出会った人との縁、軽い気持ちで始めた趣味から仕事につながったり、人との話のネタになったり、そんな出来事を経験した人もいるかもしれない。

僕も、前述のとおり希望していなかった部署に配属になったからこそついた知識や、生活する上での重要な意識(これはまたどこかで)があるのだが、それも偶然そこに配属されたからこそ、得られた物である。

「なんで私がこんな部署にいなきゃいけないんだろう」って思ったり、「なんだか人生遠回りしてるな」なんて思うこともあるかもしれない。でもそれが、あとになって「自分らしさ」を形づくる大切な要素になる。偶然を味方につける生き方とは、まさにその遠回りや寄り道を恐れず、受け入れていくことかもしれない。

現に、僕も大学を卒業してすぐにカウンセラーになったわけじゃない。でも寄り道や回り道をして、色んな社会経験を踏んだからこそ、今の道に活かすことができていると実感している。

そして、スヌーピーも確かこんなようなことを言っていた。

『You play with the cards you’re dealt… Whatever that means.』
ー人生は配られたカードで勝負するしかないのさー

ってね🐶 配られたカードを生かすも殺すも、あなた次第!

4. 偶然を呼び込む5つの習慣

さて、それではそんな偶然を受け入れて、自分のものにしていくには実際にどういう行動をして、それを習慣づけて行ったら身になっていくのだろう?
少し考えてみる。

① 小さな行動を恥ずかしがらない

偶然は、行動している人のもとにしか来ない。
「こんなことして意味あるのかな」と思っても、気になったらやってみる。結果よりも、動いた事実がきっかけとなって未来の扉が開かれるかもしれない。

② 興味のままに寄り道する

効率や成果を考えすぎて最短距離ばかり考えていると、視野や世界が狭くなるような気もする。
一見ムダに見えるようなことほど、あとで必要な寄り道だったんだなって思うことがある。寄り道は脱線ではなく、ある種の探索なのかもしれない。

③ 今すぐ成果を求めない

与えられた偶然を活かして実らせるためには、点と点をつなぐ時間が必要ともいえる。一つ一つのことは意味がないように見えるかもしれない。でも時々、あの時経験したことが、今の出来事に生かされることもある。
すぐに報われなくても、「今は色んな所に種をまいている」くらいに軽く考えて色々やってみるのもいいかもしれない。

④ 困難を糧にする

思い通りにいかないことほど、のちのチャンスの源になる。
失敗や迷いをそのまま「痛み」として終わらせず、「何を学べるか」と見つめてみる。

⑤ 人との偶然を楽しむ

知っている人と偶然会う、と言うのも楽しいし、行った先で思わぬ共通点がある人と出会う、ということもある。
いつも一緒にいるメンバーとだって、「ちょっと話しかけてみようかな」とか、「いつもと違う雑談でもしてみようかな」と思うと、そんな小さなやり取りの中で、何か新しいヒントが生まれたり、仲が深まったりと、思わぬ成果が得られるかもしれない。

以上、偶然を呼び込んで生かしていくための5つの習慣を挙げてみました。

5. 流されずに、委ねる

さて、やってきた偶然を無理やり「生かしてやるぞ!」、「なんとしてもここにしがみついてやるぞ!」なんて気負いすぎると疲れてしまうし、適応ができなかったらそれこそ健康を壊しかねない。
ときには、「肩肘張らずに身を委ねてみる」、ということをしてみても良いかもしれない。それはどこか能動的ではなくて消極的な、受け身の姿勢のように感じるかもしれない。
でも、自分の価値観を軸に持ちつつも、ときには流れに身を任せ、予定外の出来事を受け入れる柔らかさを持ち、育てていくことも、重要なことかもしれない。

6. おわりに

降ってきた偶然をすべてをコントロールしようとせず、動きながら、ときには身を任せながら、整えていく。

一歩だけでも行動してみて、人と出会って、何かに気づいて、また動いてみる。その繰り返しの先に、いつの間にか自分だけの道ができているのかもしれない。

もし今、「このままでいいのかな」と思っていることがあるなら、些細なことでも良いと思うのだけど、まずは小さな行動をひとつしてみると何かが変わるかもしれない。

僕がよくやってみるのは、出かけた時に普段と違う道を選んで歩いてみるとか、行ったことのない場所に少し足を伸ばしてみる、といった、些細な変化を自分の中で起こしてみること。
そんな先で新しい人や物、お店、商品と出会えると思うと、偶然が起こりうる場所に出ていくことってなんだか楽しいことだなって思うのです。

よければ一緒に、一歩先に。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました

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