AIカウンセリングは頼れる?カウンセラーが語るメリット・デメリット
最近、カウンセラーとしてお話をお聞きしている中で、AIに関して耳にすることが増えてきました。
「チャッピーに相談をしたら、こう言っていました」
「AIに聞いて、ここを紹介してもらいました」
こうして私のところに繋げてくれるAIのありがたさを感じながら、
また一方で「カウンセラーという仕事もAIに仕事を奪われてしまうかも」と不安に思ったりもします。
とはいえカウンセリングというのはなかなか敷居が高いものだという自覚もありますし、こうしてAIに手軽に相談ができる、しかも相手は人じゃないというところで、相談のハードルが低くなっているのかなとも思います。
「AIに相談したことがある」という声を、カウンセリングの現場でも耳にする機会が増えました。いつでも話を聞いてくれる手軽さがある一方で、注意しておきたい点もあります。今日は公認心理師の視点から、AIに相談することのメリットとデメリットを整理してみます。
AIに相談するメリット
まず良いところから。
(1)いつでも相談できる
AIは24時間いつでも話を聞いてくれます。
真夜中に不安で押しつぶされそうなときは誰かを起こしたりもしません。
急に思い立って相談をしたくても、誰かの時間を奪ってしまうという罪悪感なく、思っていることをそのまま吐き出すことができます。
しかも否定せず、急かさず、こちらのペースに合わせてくれるのがAI。
人に話すのが苦手な人にとっては、救いになるかと思います。
(2)頭の中を整理できる
ただ頭の中で考えてぐるぐるしていたことも、文字に起こして外在化することで、思考が整理されるということがあります。ただ言葉にするだけで気持ちが軽くなるということはありますよね。それを、手書きよりも手軽に、かつ話もしながら壁打ちできるということは、AIならではだと思います。
AIに相談するデメリット
ただ、一方で、AIの使い方には気をつけたい面もあります。
(1)細かなニュアンスを読み取れない
AIは共感してくれているように感じても、実際の表情や声のトーン、言葉に詰まる沈黙の意味までは読み取れません。文字をそのままの通り読み取ります。なので、細かなニュアンスや気持ちは汲み取れない。
本当につらいときほど、人はうまく言葉を選べなくなるものですが、AIはその「言葉にならない部分」を汲み取るのがまだ苦手です。
(2)一つの考えに偏るかも
AIは優しい言葉をかけ続けてくれる分、聞いていて心地よく、同じ考えをそのまま肯定されて、かえって一つの考えに固執してしまったり、視野が狭くなってしまうこともあります。
(3)依存のリスク
続いて「依存」のリスクです。
AIは怒らないし、疲れた顔も見せないし、何時に話しかけても嫌な顔ひとつしません。この心地よさに慣れてしまうと、だんだん人と話すことが面倒に感じてきて、気づけば悩みを打ち明ける相手がAIだけ、という状態になってしまうことがあります。
人間関係には多少のすれ違いや気まずさがつきものですが、それも含めて人と関わる力は、使わなければ少しずつ鈍っていきます。
AIとの会話が「人との関わりの練習台」であるうちはいいのですが、それが「人との関わりの代わり」になってしまうと、少し危ういなと感じます。
(4)ハルシネーション
そしてもうひとつ見落とされがちなのが、ハルシネーションのリスクです。AIはもっともらしい口調で、事実と違うことや、根拠のないアドバイスを自信満々に語ることがあります。
特にメンタルの不調や体の症状の話になると「病院に行くべきレベルなのか」「今すぐ休むべきなのか」といった判断が絡んできますが、AIの答えをそのまま鵜呑みにしてしまうと、本来必要な受診や相談が遅れてしまう危険があります。
AIは優しく話を聞いてはくれますが、正しいかどうかまでは保証してくれない、ということは頭の片隅に置いておいたほうがいいと思います。
AIとどのように付き合うか
以上を踏まえまして、僕自身、AIはどんな風に使っているかというと、こうしてフリーランスとしてのnoteの執筆や事務作業がメインではあります。
軽く気持ちを整理したいとき、モヤモヤした時にははAIに話しかけたりもします。ただ、本当にしんどいときや、判断に迷うときは、必ず人に会うようにしています。
うまく使えば、AIは心強い話し相手になってくれます。
ただ、しんどさがずっと続くときや、体調に関わる不安があるときは、どうかAIの言葉だけを鵜呑みにせず、AIとだけで抱え込まず、身近な人や専門家にも頼ってみてほしいと思います。










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